今まで学んだことで自分は何ができるのか、そして自分がやりたいことを実際に試し、将来に繋げるための1年。
高度情報ビジネス科は情報処理の基礎学習を修了した学習者を対象としています。
具体的には本校情報ビジネス科(2年課程)の修了者。他の専門学校、短大、大学等の卒業者および卒業見込み者においては同等の能力があると入学選考で認められた場合に入学が許可されます。本学校の情報ビジネス科の2年間で国家資格などのライセンス取得、プログラミング開発等の基礎学習を学びその後、就職活動が開始され、情報処理の基礎を学習して社会に出るという構図となります。充実した2年間ではありますが、より高度なライセンスへの挑戦、自分のシステム環境を整えてじっくりと開発や実務プログラムの作成に時間を掛けるには時間不足です。高度情報ビジネス科では情報処理の基礎学習を修了した学習者に適したカリキュラムが構成されています。
コンピュータグラフィックスの分野においては、企業は新卒者より経験者を求める傾向があり、すぐに現場で活躍できる人材を求めています。新卒者が挑戦するためには経験者に匹敵する創作経験と若いセンスを磨くことが必要であり、本学科ではそれが実現できます。多岐にわたるコンピュータの分野の中で、自分が得意な分野を極めることは社会人になった時の大きな武器となります。
高校卒業時の2年課程入学を考えている受験生の方には情報ビジネス科の入学時から3年課程として考えていただいても結構です。短大・大学卒業者、社会人の方には在学中、または在職中のスキルをよりアップするチャンスにしてください。
授業の目標と進め方
まずは何をしたいか、そして何が自分に適しているかをじっくりと考え、そのための学習がこの高度情報ビジネス科では可能です。この1年を使って、余裕をもって社会に出るための準備をすることができます。長い人生の中でこの1年が大きな力となることを確信しております。
授業内容の紹介
システム開発演習
今注目されている技術やユーザのニーズを調査し、数名からなるグループ(プロジェクト)で開発を行っていきます。開発作業はスケジュールや作業量をすべて管理し、決められた条件の中で目指すシステムを実現し、プロジェクトで開発をする難しさを学びます。また、作業は順調に進む事がほとんどなく、必ず何かの問題が起きてしまいます。失敗をしても落ち着いて障害を乗り越える事によって精神的にも大きく成長し、IT技術者として必要な総合力を養う事ができます。
開発するシステムはアンドロイドアプリケーション、WEBアプリケーション、ゲームアプリケーション、業務アプリケーション等様々で学生自身が興味を持ったテーマ(AR、クラウド、スマートフォン、タブレット、WebAPI等)を選択することができます。
エキスパートデザイン
高度情報ビジネス科では入学後、ポスター・パッケージ・企業のロゴやマーク・イラストレーション・アニメーション・写真・映像・Webなど、媒体にとらわれない幅広いデザイン分野を学びます。それらを組み合わせたトータルな作品制作を目指すとともに、これまでにない新たなデザインの可能性を探求していきます。また、外部コンテストへの参加や、就職活動用のポートフォリオ制作を積極的に行い、作品を多くの人に見てもらうことで、プロ意識を育てていきます。
これら一連の制作活動を通して、高度な表現力を養うことに加え、必要なメッセージをターゲットに届けるための柔軟な発想力や展開力、効果的なプレゼンテーション力を併せ持つデザイナーの育成を目指しています。
教員からのメッセージ
卒業制作 担当教員より
実質3年生にあたる高度情報ビジネス科の皆さんは、本校の情報ビジネス科から進学する場合、これまで慣れ親しんだ環境や教員に支えられて充実した1年を過ごす事ができます。
また、情報ビジネス科は2年で卒業、高度情報ビジネス科は3年(2年+1年)で卒業します。たった1年しか違いがないように思いますが、就職活動は卒業の約1年前から始まるので、その準備期間は1年、2年と2倍になります。
就職活動に向けて、それだけの時間を知識や技術、作品制作、検定取得にかけられるので、高度情報ビジネス科の1年で将来の可能性が広がります。